裏切れ！騙せ！友達の絆を試す心理戦！トモダチゲームが今アツい。
賭けをテーマにしたマンガっていろいろありますね。
カイジ。
哲也。
なんかのギャンブルマンガ。
ライアーゲーム。
アクマゲーム。
なんかの一風変わった心理戦マンガ。
今回は、最近話題のトモダチゲームってマンガです。
賭けの対象はトモダチがつくった借金。
賭ける対象は借金です。
トモダチゲームに一緒に参加したメンバーの中で誰かが借金を背負っています。
その借金をみんなで肩代わりしたところでゲームは始まります。
ゲームをクリアすれば、成功報酬が得られますので、その人の借金クリアするごとに減っていきますね。
さらに、うまいことやれば、借金を帳消しにできるだけでなく、参加者が平等に成功報酬を得られるというオマケつき。
しかも、挑戦するゲームの難易度はハナクソレベルです。
ゲーム自体は、超楽勝ゲームなのです。
「なんてｗｉｎｗｉｎなゲームなんだ！」
って、おもう人も多いと思います。
でもそんなうまいこと行きません。
他人の借金を背負わされていい気分がするはずがないですからね。
トモダチゲームの参加条件。
トモダチゲームの参加条件はただ一つ。
「信じあえるトモダチであること」
ハナクソレベルのゲームですが、主催者側はいろんな罠を仕掛けています。
ただ、それでもトモダチのことを信じぬくことさえできれば、間違いなくにクリアできるものばかり。
にもかかわらず、思い通りにはいきません。
損する人がでてきます。
陥れられる人がでてきます。
裏切る人がでてきます。
だます人がでてきます。
どんなに絆が強いと感じていたトモダチでさえ、自分が窮地に陥れば人は人を裏切るものなのです。
トモダチとしての絆が試される。
つまりは、
「本当に真のトモダチか？」
ってことが試されます。
大好きな女の子のトモダチが実は整形だったら？
おとなしくてかわいい巨乳のトモダチが過去に援助交際をしていたら？
トモダチの父親が権力を利用し、売春や犯罪の隠ぺいを行っていたら？
トモダチが人殺しだったら？
そんなことを知って、まだ親友であると胸をはって言える人がこの世に何人いるんでしょうかね。
作中でも親友だと思っていたトモダチ同士の絆が見事に崩れ去っていきます。
逆転に次ぐ逆転の心理戦がおもしろい。
トモダチゲームの主人公 片切友一はそんな逆境の中でも、
誰も傷つかないために戦います。
その手法がキレキレです。
布石はもちろんあるんですが、結末まで全く気づきませんでした。
読み返せば
「なるほど！！すげー！！」
って、なりました。
第2のゲーム「陰口スゴロク」で、裏切り者を暴いた時は爽快でした。
２巻のはじめの方では裏切り者が誰なのかはネタバレされます。
で、しばらく裏切り者を中心に物語がすすんでいくんです。
そんな中で片切友一は、さりげなく大胆に裏切り者を突き詰めていきます。
読者にも一切気づかれずに。
（ボクの注意力が足らないだけかもしれませんが・・・）
そしてとうとう、もう後がないって場面が来てしまいます。
そんなときでした。
片切友一が勝負に出ます。
その片切友一が作り上げた逆転劇はボクがトモダチゲームにハマるきっかけになりました。
片切友一の闇。
ただ、そんなキレキレの主人公 片切友一には闇があります。
その闇のおかげで、人をだますことに長けているし、逆境のなか大胆な行動がとれるのだ。
と主催者たちは分析しています。
その闇が、第２のゲーム終了後、暴露されます。
「人を殺したことがある。」
片切友一は自分の過去を自ら暴露します。
それを聞いたトモダチはドン引きします。
自分たちを救ってくれた片切友一に対し、何か汚いものを見るような目を向けます。
気持ちはわからんでもないですが、この手のひら返しはむごいと思いました。
数コマ前までは、「友一ありがとう。」的な感謝のまなざしだったのにです。
トモダチとは裏切るものです。
今後の展開が楽しみでならない。
「人殺し」を暴露した片切友一は、自分だけが次のゲームに進む筋書きを立てていました。
そして、トモダチゲームの主催者を暴くという決意を示します。
まだまだ、真相ははっきりしませんが、今後の展開に期待です。
それに、闇を抱えるのは片切友一だけではありません。
そもそも、なんでトモダチゲームなんかに参加しなければなかったのか。
なんでトモダチゲームなんかがあるのか。
いろんな謎があります。
どのように紐解かれていくのか楽しみです。
